下の奥歯の痛みが主訴で来院されました。初診時は歯肉、頬、顎下部まで腫脹し、まず点滴、抗生剤服用して頂き、消炎を図りました。下の奥歯の根の先が黒く透けています。冠を外して、根の治療を開始すると、多量の膿が出ました。
唾液中の細菌が、根の中に入らないよう、ゴムのシートをします。
術後約一年
黒い陰は殆ど消失し、骨になったのが解ります。 歯肉の炎症も治まり、最終補綴へ。 患者さんの仕事の都合もあり、期間が少しかかりましたが、しっかり治療すれば、“抜かなければダメですよ”と言われた歯も、きちんと保存できます。これが、医療だと考えます。 “診療する手に心”